どうも!ぱんだり(@pandaryman)でございます!
そろそろブログも再開していこうと思います!
実は、この夏から秋にかけてぱんだり撮影をほぼ自粛しておりました。
それは、フォトマスター検定1級を受けるために勉強していた(?)からです。
先日、無事に試験も終わり、解答速報をみてみたら95点(80問中76問正解)でした。
これで落ちていたら、きっと受験番号の間違いであったりそういったミスがあったことでしょう。
→(追記)無事、合格しておりました!
今回は、フォトマスター検定を受けた内容について書いていこうと思います。
フォトマスター検定とは?
公益財団法人 国際文化カレッジによって運営される、写真全般の知識を問う試験です。
毎年1回11月の第3日曜日に実施されます。
1級、準1級、2級、3級とわかれていて、それぞれ80問、70問、60問、60問のマークシート形式です。
カメラ・レンズの話から、フィルム、デジタル、歴史に関する内容まで多岐にわたっています。
1級が合格した人のみ、EXというものを受けることができますが、そちらは作品提出や小論文、実績まで考慮されます。
1級までなら、正直、勉強すれば取れます。
実務でカメラマンであったり、スタジオマンであったり、ラボ勤務であれば業務内容もちらほら出てくるので苦手な単語だけ覚えれば楽勝だと思います。
合格基準は7割程度の正答だそうです。
ちなみに第16回 1級の合格率は28.56%でした。
1000人ほど受験しているようですね。なんだ、毎年200人以上は合格してるんじゃん?って思ったら、たいしたことないのかも???
結構多いですよね。200人って。
今回なぜ1級を受けたのか?
写真の師匠に勧められたからです。
「ぱんだり君なら1級でしょ」とそそのかされたのが、はじまりです。
「2019年は資格を一つとる」という目標もあったので、ちょうどよかったといえばよかった。
日商簿記3級は勉強しようと思っていたんですけどね。
それが、フォトマスターに変わりました。
正直、最初はフォトマスター1級そのものに意味は全く感じませんでした。
それでも、勉強することに少しでも意味はあるのかな?と思い、受けることにしました。
でも、写真を全く知らないわけではないので、やはり受けるからには1級をとっておきたい。
とりあえずで1級を受けることにしました。
申し込み方法
申し込みはWebから可能でした。
非常に楽でよいですね。
※そそのかした人がすべて手続きを完了してしまったので、僕は実際には手続きしてないんですけどね。
勉強の指針と準備
勉強法では「成功者の話を聞くな」といいますし、僕はそれを信じています。
頭が良い人の勉強方法なんて、自分に合うかどうかわからないもの。
本をさらっと読むだけで記憶できてしまう人たちの話ほど信用ならない勉強法はありません。
社会人で親ということもあり、あまり時間もなかったので、ポイントだけを抑えることにしました。
<指針>
合格基準は7割ということで、80問中の7割で56問を確実に取れるようにする。
ヤマ勘はラッキー得点として考慮する。
<購入したもの>
・本2冊(平成30年をベースに、2019版で補足)
・ふでばこ
・マークシート用の鉛筆
・単語帳3冊
↓こちらをがっつり勉強しました
で、足りないところは↓で補足。
※追記 2020年版も出ていましたね。↓
業務上、あまり鉛筆類を使うことがなく、基本は4色ボールペンなので、筆箱を持ち合わせていませんでした。そこで、使いやすそうで、好きな色の筆箱をチョイス。
開くとトレイになるのが好みでした。
せっかくなので、買ってみたかったマークシート用の鉛筆を買ってみました。
ほかの鉛筆と比べてないのでなんとも言えませんが、色も濃く、書き味もよいような気がして、気分が少し楽になりました。
安物のHB鉛筆って、気持ち色が薄い気がするんですよね。ほんとに、気持ちですが。
僕なりの勉強法
あくまでも僕なりです。
若いころのようにがっつり勉強できるわけではないし、学生のころならすぐに頭に入った内容もすぐに忘れていく。
だから、ポイントだけを押さえることにしました。
(1)苦手分野の洗い出し
まずは問題の切り分けです。
確実に点を抑えていくには、苦手な分野を減らすのが一番。
エクセルで80問のマークシート用紙を自作し、2017年の過去問を解きます。
時間は同じ80分。
ただし、本番とはマーク条件を変更します。
<マーク(回答)するルール>
一読してわからない問題は、スルー(不正解)とする
一読してわからない=100%の理解ではない ので、スルーして勉強しなおすこととする。
ヤマ勘で正答して本番で間違えるとか、無様すぎるでしょ?
結果、一切何も勉強しない状態で正答率50%。
これでは不合格です。
逆にいうと、「あと半分を確実に抑えることで合格率が格段に上がる」という自信につながりました。
また、自分の問題点もはっきりしました。
さらに、フォトマスター検定は、マークシートの割には、「長文の穴あき問題が多い」ので、読解するポイントを抑える必要があるということに気づきました。
さらっと一読するのではなく、ポイントとなる単語に下線を引きながら、確実に読解する事が必要だとわかりました。
(2)ローラー作戦
苦手な分野がわかってしまえば、ここから先は、ローラー作戦です。
1冊の本を確実に読み解きます。しかし、ポイントだけ抑えていきます。
そこで、単語帳3冊の出番です。
自分の苦手としている分野から、本を読み進んでいきます。
一番のポイントは、「理解パート」と「暗記パート」を分けるということ。
読んでみて、ちゃんと理解できているところは、スルーします。
暗記しなければいけないところは、単語帳へ記載します。
きっちり暗記です。
丁寧に書く必要はありません。
自分だけがわかればいいのです。
「ああああ!そういえばこれもだった!!!」
という体験が増えるほど、記憶に染み付くというものです。
「カメラグランプリ 前年の4/1-3/31販売
1951.6.1~ 写真の日」
と書かれています。
失敗体験を増やしつつ、書く努力を省くことで効率的に単語帳を作ります。
※単語帳を綺麗に作ることに時間をかけすぎた経験、ありませんか?僕はあります(笑
理解パートは、ノートに書いたりしながら理解をしていきます。
場合によっては、PCで調べながら理解します。
その中でも暗記すべきところは、単語帳に書いていきます。
自家現像をしていたこともあり、現像過程には理解が深いと思っていましたが、
ネガフィルムやポジフィルムのカプラー回りの動きには少々苦しめられました。
あと、ザイデルの5収差は暗記パートもありつつ、プラナー型とかその辺もからめてなかなか難航しました。
もう忘れましたけどね(笑
(3)再挑戦!ただし別年度
ここで、もう一冊、本を購入しました。
目的は、過去問の入手と、新しい内容への対策です。
試験10日前に、新しい年度の過去問を解きました。(2018年の過去問を解きました。)
ルールは同じ。
で、80問のうち7割5分ほどの正答率でした。
ちなみに準1級を試しにやってみると9割5分を超える正答率で、準1級なら確実に取れる自信はありました。
準1級と1級の格差が酷いなぁ…というのが正直な意見でした。
残りの期間は、別年度でNGだった箇所は間違えた内容を中心に抑えていきます。
本試験
試験当日です。
正直、僕はあまり精神的に強いほうではありません。
「普段通りにやること、着実に解く事」
この二つを大切にする!と念じながら試験会場に向かいました。
前日は、しっかり眠りました。
年齢が年齢なので、徹夜をしてパフォーマンスが落ちることの方が怖かった。
一緒の会場で受けている1級の受験者は僕を除いて10名でした。
本を読む人、ぼーっとしている人、さまざまでした。
「あー、この緊張感、初めてかもー」
と思いましたがよくよく考えたら、何十年も昔はこんな感じだったんですよねぇ。
試験が開始されたら、がっつかないことを最初に決めていました。
いきなり勢いを出すと、ペースが乱れる可能性があるので、ゆっくり問題文を開きました。
ひといき入れてから、呼吸を整えてから問題を解いていきます。
一読してわからないものは、印をして次へ。
マークを間違えないように、自分の解答と同じものを問題文へも〇しておきます。
「時間半分で60問」という事前に設定していた自分の目標ペースにほぼ近いペースで進行しました。
一周してから、一度目に解けなかった問題を、じっくり解きにかかります。
過去問の経験上、確実に2~3問は僕が知らない問題が出るので、それは捨てるつもりです。
注意しなければいけないのが、一つの設問に対して解答が2問から3問ある箇所。
一つ間違えると連動してもう一方も間違える可能性が非常に高いです。
2周目で読みくだいてみても怪しい問題はやはりスルーしていきます。
3周目になると、設問としては残り2~3個になっていました。
解答は5つほど。
完全に捨てて良い問題しか残っていません。
自分の理解している単語と結びつけながら、現場も想像しながらポイントを抑えていきます。
それでもわからない場合は、ヤマ勘です。
確率は1/3なんですから当たる可能性が高いですよね。
純情な感情は伝わらないかもしれませんが。
最後、もう一度解答欄に書いた番号とマークシートが間違っていないか確認します。
そして、受験番号も再度確認して終了。
そんなこんなで10分程度前に会場を後にしました。
試験終了後の感触
感触としては、8割はいける感じでした。
あとは、読み解きが間違えていなければ合格という印象。
とりあえず日本酒を買って帰りました。
解答速報!
4日後くらいに解答速報がネットに公開されます。
問題用紙に転記していた回答を元に、自己採点。
「うわっ!うわっ!お?これも!???」
どんどん丸がついていきます。
「ああああああ!やっぱりこっちは罠だったか!!」
ということもあり、80問中76問正解。
とりあえず、合格はほぼ決定。
よかった…
表彰される?
どうやら、成績上位から10名程度は表彰される様子。
90点を超えたあたりからがボーダーらしいので、もしかしたら???なんて思ってみたりしています。
今後は?
正式発表までわかりませんが、合格していたらもちろんEXを受けます。
僕の活動が活動として認められるかどうかはわかりませんが。
フォトマスター検定について思うこと
写真の知識を問う問題なので、知識をつけるためのモチベーションとしてであれば、とても良いと思います。
ただ、合格しても写真はうまくなりません。
大切なことなので、もう一度言います。
合格しても写真はうまくなりません。全くなりません!
もちろんのことですが。
合格したから写真がうまいわけではない。
けれど、もしも指導者として活動していくのであれば、最低でも1級くらいの知識はやっぱり必要なんじゃないかなと思いました。
世の中には僕の知らない知識がたくさんあって、それに詳しい人がほんとたくさんいる。
すごいなぁと素直に思っています。
写真の設定をアドバイスする指導者であれば、ISO、絞り、シャッター速度だけでなくて、最終出力までを含めて包括的な指導力がやはり必要なんじゃないかと思うわけです。
そういう意味では1級というのは入り口としてちょうどよい仕切りだという感触でした。
(僕ももちろん、まだ落ちる可能性は残されていますが。)
人それぞれの目標で、勉強したらよいんじゃないかと思います。
ただ、「持ってても意味ないよね」って受けてもない人がバカにするのは小学生みたいだなぁと。
受けるために勉強する過程に意味があるわけで、試験は単なるその証明なわけで、他人の努力を外からあーだこーだいうのは違うなぁと。
自分を研鑽する目的で受けていく意味ではすごく良い検定だな、と感じました。
情報処理試験のポスターの、「技術がある」と口で言うだけじゃわからない も、なんとなく言わんとすることはわかるかなぁ。
※どんなポスターか気になる方は、「情報処理試験 ポスター」で検索GO!
そんなわけで、これからも少しずつ精進していこうと思うぱんだりでした。
ほいじゃあの。
コメント