あ、どうもぉ~!ぱんだり(@pandaryman)でございますぅ!
今日も読んで頂き、ありがとうございます。
今日はストロボのお話。
「初めてストロボを買おうと思うんだけど、どれを買ったらよい?」
とたまに聞かれます。
正直、「好きなの買えば良いと思う」というのが本音ではありますが、
それじゃ話にならないので、初めての1本をどう選んでいくか?を僕なりにまとめてみました。
すでにストロボを使われている方は、各人それなりに意見もあると思いますが、一つの意見程度に思ってみてください。
あと、「買ったけどそんなにうまく撮れないじゃん!」というのはナシね(ニッコリ
前提条件として、ここでいうストロボはクリップオンストロボとしておきますね。
ジェネだったりモノブロックというお話はおいといてください。
あと、GODOXのAD200とかあのシリーズも置いといてください。
基本的に初めてのストロボはデカいストロボがおススメ!
答えから言うと、僕は「欲しいメーカーで光量が一番大きなストロボがおススメ」と言うようにしています。
1と2についてはこの後少し詳しく書いていこうと思います。
もちろん、台数を増やせば光の量は増えますが、それはここでのお話ではありませんので考えないことにしてます。
4.の”使いやすさ”は個人ごとに違いますが、「必要な機能を調整する手数が少ない」という観点で「使いやすい」としています。
この先は、もう少しストロボのお話をしてみようと思います。
※わかりやすくするために、詳しい方からすると少し嘘が見え隠れしますが、ご了承ください。
ストロボは、光が届く最大の距離が決まっている
ストロボにはガイドナンバー(GNとか表記されます)という数字があります。
基本的にはガイドナンバーが大きいストロボの方が、より遠くまで光が届きます。
しかしながら、ひとくちにガイドナンバーといってもメーカーによって表記が異なります。
例えば、ニコン最上級のSB-5000はガイドナンバー34.5です。
対してキヤノン最上級の600EX-RTiiはガイドナンバー60です。
届く距離は、キヤノンの方が遠い…
わけではありません。
照射角というものがあって、キヤノンもニコンも照射角35mmという同じ条件にするとどちらも34前後になります。
なんともまぁ、わかりにくい、よく読まなければならない表示だことです…
ただ一つ言えることは、最大で届く距離が遠ければ遠いほど、困りにくいということだけ覚えてくれたらよいと思います。
「ガイドナンバーが小さいストロボを買ったら、ぜんぜん光が届かなかった…」
なんてことになった方を、僕はたくさん見てきました。
光が届かないくらいなら、少しお金を頑張って大きなストロボを買いましょう!
ストロボは光量を減らすことができても最大より大きくはできない
これはまぁ、ガイドナンバーのお話の続きでもあります。
ストロボは、電池(またはバッテリー)からの電気を貯めて、一気に光を放出すると考えてください。
満タンにたまったら、それ以上は増やせません。
最大の光量が決まっているのです。(これがストロボの仕様に書いてあるガイドナンバー)
全部出力することをFULL発光といいます。
FULL発光すると、電気が空になるので、また電池(またはバッテリー)から電気を貯めなければいけません。
それがチャージタイムというやつです。
キヤノン600EX-RTiiとかだと2~3秒かかります。
ちなみに、GODOX V860IIはバッテリー式なので、キヤノン600EX-RTiiとほぼ同じガイドナンバーでありながら
FULL発光からのチャージが1.5秒程度。約半分の時間でチャージが可能です。
チャージタイムは短ければ短い方がテンポよく撮影できますね。(ここまで余談)
ストロボの光量は、小出しにはできます。
この時、FULL発光の半分出すのが1/2発光、そのさらに半分が1/4発光となります。
光の量が減るので、その分、届く距離が短くはなります。
よく”写真うん十年の自称セミプロ”さんがよく「ストロボを炊くを連写できないんだよね」とドヤ顔でおっしゃっております。
そんなことはございません。
試しに、ストロボを1/32の光量にしてみたら、よくわかります。
連写、できますよ。
<ISOなどの条件を同じにして光量を変えた場合>
↑ フル発光(1/1)で18mまで届くようになっています
↑ 光量を1/8にすると6mまでになりました。短くなっていますね。
余談ですが、ISOを変えたり絞りを変えたり照射角(この例では35mm)を変えると光が届く距離が変わります。
シンプルに、
・ISOを上げると距離は伸びる(下げると短くなる)
・絞りを開くと距離は伸びる(絞ると短くなる)
・照射角を狭くすると距離は伸びる(広くすると短くなる)
と覚えてください。
ガイドナンバーが小さいストロボだと、フル発光でも届く距離がかなり短くなります。
「短い距離でしか使わないよ」という場合でも、大きなストロボで光量を減らして使った方がテンポよく撮影することができます。
上で書いた、チャージタイムというやつが関係してきます。
小さなストロボで最大発光して長いチャージタイムを待つよりも、大きなストロボで光を減らしてチャージタイムを減らした方がテンポが良いはずです。
これが、僕が大きなストロボをおススメする一番の理由です。
※娘の幼稚園の発表会。カメラマンさんは、大型のモノブロックを、光量をかなり絞ってテンポよく撮影してました。なるほどなぁ…と感動したものです。
HSS(FP発光)とXを知ろう
Xとは
シャッターの構造うんぬんはおいといて、ほとんどの一眼レフカメラ、ミラーレスカメラにはX(ストロボ同調最高シャッター速度)というものが存在します。
カメラの「仕様」や「諸元表」の「シャッター速度」の項目に書かれていることがほとんどです。
引用:Canon EOS5D MarkIV
https://cweb.canon.jp/eos/lineup/5dmk4/spec.html
この場合は、1/200がXと言われます。
※一部機種は、シャッター速度ダイヤルにXと書いていたりしますね。
基本的に、Xより遅いシャッター速度でしかストロボは使えません。
キヤノンの場合は、シャッター速度がXの速度でロックされてしまい、昼間などは真っ白けの写真になったりします。
ちなみに、強制的にXより速いシャッター速度で無理やり撮影すると、こんな感じになります。
※これは、Cactusを使って無理やり発光させたものです。
画面下側が黒くなっています。
HSS(FP発光)とは
「いやいや嘘言うなよ、速いシャッター速度でも使えるじゃん」
という方がいらっしゃると思います。
HSS(ハイスピードシンクロ)またはFP発光というストロボ側の拡張機能を使うことで、Xより速いシャッター速度を使うことができます。
今ではほとんどのストロボについていますが、一部ではついていないストロボもあります。
フジフィルムなんて、最上位機種のEF-X500だけにしかついていなかったりします。
ストロボを選ぶ上で、HSS機能がついているかどうかは重要です。
室内でしか撮影しない、Xより遅いシャッター速度しか使わないというのであれば、HSSは必要ありません。
しかし、屋外で、Xより速いシャッター速度で使うことがある という場合は、HSSがついているストロボを購入する必要があります。
HSSを使うと届く距離が短くなります。
↑通常のモードで6mまで届きますね。
↑右上の印(Hがついたやつ)がHSSをONにした場合。(GODOX V860II)
この時、2mまで距離が短くなっています。
実はこれが地味にネックだったりします。
HSS(FP発光)の罠
(1)絞り優先で使っている時に、X=1/250だったとします。
上記の例で6mのところに被写体がいて、撮影したら1/250だった。この時に光量がぴったりだったとします。
(2)次のカットで、絞りやISOなど何も変えず、少しの構図の違いからシャッター速度が1/320になったとします。
1/320はX=1/250より高速のため、HSS機能がONになります。
すると、光が届く距離が2mになります。
被写体に光が届かず、被写体が暗くなってしまいます。
(3)「あれ?光量が足りないな…」とカメラマンは光量を増やします。
絞りやISOを変えていなくて、少しの構図の違いからシャッター速度が今度は1/200になったとしましょう。
もちろん、HSS機能はOFFになります。
光量が増えている分、6mより遠くまで届くようになってしまいますね。
そうすると、それよりも近い被写体には強い光があたってしまい、被写体は白くなってしまいます。
こうなると、混乱してしまいます。
なぜか勝手に暗くなった→ちょっと増やしたのに一気に白くなった。
もう訳が分からない!
これが、HSSと絞り優先の組み合わせによる罠で、ストロボが難しく感じる原因でもあります。
※そんな方を数多くみてきました。
光が届く距離、大切。
M(マニュアル)かTTLか。
TTL。
細かく説明すると面倒な話になるので、わかりやすく言うと、ストロボのオートモードです。
マニュアルは、最大発光量を1/1として1/2、1/4、1/8と減らしていきます。
それによって、到達する距離が変わります。
せわしなく動く被写体に合わせてずっと光量を調整するのは困難ですよね。
TTLはオートモードなので、発光量をストロボさんが調整してくれます。
もちろん、距離の幅があるので、調整できる距離より遠くのものは暗くなりますし、調整できる距離より近くのものは真っ白になってしまいます。
↑マニュアルの場合。この場合、F8で1/8の光量で6mが丁度良い。
↑TTLの場合。この場合、F8で1.5m~18mまでストロボが光量を自動で調節してくれます
どれを使うかは、人によって違うと思いますが、カメラに向かって動いてくる、カメラから離れていくなど、カメラ(実際にはストロボ)と被写体の距離がころころと変わるような場合は、TTLが使える方が良いです。
対して、商品撮影など距離が対して変わらない被写体を主に行う場合は、TTLはほぼほぼ要らないと思います。
むしろ、TTLがあっても使わない方が楽に撮れます。
他にもいろいろとありますが、基本的に以上の内容を知っていればストロボは選びやすいと思います。
もちろん、全部入りのものを購入して、一部の機能を使わないという選択肢もあります。(例えばHSSを保険としてほとんど使わない人もいます。TTLもしかり。)
コストも重要な要素ですので、その辺も含めてストロボを選んでいくと良いと思います。
ぱんだり的ストロボのおススメ
ごめんなさい、SONYはよくわかりません。
触ったことあるやつで言うと、純正それぞれの代表格はやっぱり使いやすいですね。
フジの純正に至っては、HSSを使うなら、これ一択です。
光量こそ小さいものの、使いやすさでいうとキヤノンはこちらも使いやすいです。
ニコンはわかりません、SB-5000の前がSB-910とSB-900だったもので…
↑ニッシンでいうなら、i40のSONY用を使っていましたが、非常に小さいくせに光量もそこそこあってとても良かったです。
↑これは使ってみたい一品。耐久性抜群だとか!
GODOXやキヤノン、ニコンの純正は連続発光しているとオーバーヒートしてしばらく使えなくなります。
それがこれにはなさそうなのが、とても好感触!
↑純正の半値というかむしろ1/3くらいで買えちゃう!僕の本命!全部入りです。
バッテリー式なので、チャージが速い!バッテリーも結構持ちます。
ただ、キヤノン純正600EXIIに比べるとオーバーヒートするタイミングが早すぎるのが難点。(スイッチOFF→ONですぐ復帰しますが。)
いろんなメーカーのタイプが揃ってます。
↑男は黙ってマニュアル!と考えるとバッテリー式のこちらも。カメラから離して、テンポよく撮影するなら価格的にもV860IIより良いかも…(欲しい
こちらもいろんなメーカータイプがあります。
↑どこでも入手できる乾電池派ならこちら。お財布にも優しい全部入り。バッテリー式って、少し重いのよね…こっちの方が軽そう…
初めての一つで今後使うかどうか不安な場合はこの1台が良いかも。
↑The漢のストロボ。女性向けじゃないって意味じゃないですよ。カメラにつけるとHSSが使えない、マニュアルのみのストロボ。
でも値段が魅力的すぎて、リモート用にちょっと欲しい…
↑これはキヤノン用ですがフジ用を2台持ってます。光量少なめ、乾電池2本で軽くていいんですが、チャージが遅すぎる…遅い…
↑お得なpr〇foto似の逸品。知り合いの婚礼カメラマンさんが「めっちゃ良いですよ」って言ってから興味はある…興味はあるんだけど、バッテリーが地味に痛い…
たくさん挙げましたが、僕が使ったことないストロボもあります。無責任でごめんなさい!
それでは良いストロボ生活を!!
ほいじゃあのぉ!
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