【知っとこプリントの事】カラーマネジメントとインクジェットプリント

カメラのお話

たまに自分がなんの仕事をしているのか分からなくなる…
ぱんだり(@pandaryman)でございます。

この前はPHPでごにょごにょとしておりました。Python早く遊びたい。(お仕事)

さて、前回は印画紙とインクジェットについて書いていきました。

【知っとこプリントの事】印画紙出力とインクジェット出力

【知っとこプリントの事】印画紙出力とインクジェット出力
写真の印画紙とインクジェット出力の違いについて説明しています。最終出力をどこにするかで現像環境の調整も必要ですが、まずは最終出力のものをどのようにするかをきめなければなりません。そのための基礎的な内容について説明しています。

写真をする人で「カラーマネジメントしてるぜ!」って言う人多いですよね。
もちろん、しないよりもした方がマシなことは間違いないので、それを否定するつもりは全然ございませんよ。
はじめの一歩、大切。
ボクシング漫画じゃないよ。

いろいろ話を聞いてると多くの人が勘違いをしている事が多くて、そこはなんだかなぁ~って思ったりもします。
実例をあげてしまうとちょっといろいろ問題が発生しそうなんで書きませんけど、「AdobeRGBが色幅が広くて綺麗」とか「画面のカラーマネジメントだけしていればキレイに出力できる」とか雑誌(の写真家さん)の言葉に踊らされすぎじゃない?なんて思ってもしまうわけでして。
とはいえ僕も勉強中な身なので正しい知識があるかといえば怪しいところですけど。

個人的には、カラーマネジメントは最終結果まで考えてマネジメントしなきゃ意味がないと思ってたりします。
デジタル媒体は、すごく鮮やかに表示されるのがメリットですけど、相手のディスプレイ環境や環境光に影響されますよね。
そもそも人間の目の時点ですらそれぞれ違う受け止め方をするもので、本当にカラーマネジメントって難しい。

そんな事を書きつつも、実は僕自身「そういう考え方があっても良いよな」程度にしか思っておりません。
僕自身は、カラーマネジメントはある程度やった方が良いって考え方だし、でも「ある程度でいいよ」としか思っていなくて。
そんな事より、「もっと金使ってプリントして楽しんでいこうぜ~」なんて考え方の方がつよかったりするわけですよ。
※陣内孝則さんが「愛しあってるか~い!」って言ってる時くらいのうざさで伝えたいプリント愛。

ただ、実際問題はカラーマネジメントしたディスプレイなのに、インクジェットのプリントですらうまくいかないって事が多々あって、それもプリントしたくない原因の一つなんじゃない?なんて思っていたりします。

前置きが長くなったけれど、ちょっとでもこの記事でプリントが楽しくなったらいいな、と思ってます。


はじまり、はじまりぃ~

カラーマネジメントって?

カラーマネジメントって何?

すっごく乱雑に言うと、「自分が思った色が”最終結果”まで正しく伝わるように調整する」のがカラーマネジメント(カラマネ)。

カラーマネジメントとは 

まぁ、これはかなり大げさな例ですが、カラーマネジメントしないというのは思った色と最終出力が違うということ。

で、「最終結果」ってのが厄介

自分のディスプレイが一台で、自分だけが自分の作品を見て、発表しないっていうなら、別にカラーマネジメントしなくても良いですよね。
AdobeRGBでもsRGBでも、そもそも自分しか見ないのだもの。

最終結果がWebを経由した先の誰か、っていうなら今のところはsRGBでカラーマネジメントしていくべきですよね。
「俺がAdobeRGBで作ったんだからそれで見ろぉ!」っていう考えも嫌いじゃないけれど。
それだと「俺の歌を聴けぇ~」くらいに俺様理論…

最終結果がインクジェットプリンターや印刷でAdobeRGB対応なら、それで全ての環境を整えるのが最強なんじゃないかって思います。
※前記事の「深み」については、ここでは考慮しませんよ。
色幅広いですしね。でもディスプレイがsRGB専用で寂しい結果にならないように、ディスプレイにもしっかりお金かけましょ。
ただ、Webも印画紙も捨てられる人でなきゃ苦しいかな?(高いモニターなら両方いけるらしいですね)

 

SW270Cちょっと欲しいね。

もし、最終結果を「できるだけたくさんの媒体に対応させたい」というのであれば、sRGB一択だと思うんですよ。
Web経由も、印刷も、印画紙も全部やってみたい っていうなら、sRGB一択
どこかに基準を設けてカラーマネジメントしておいて、他の媒体なら微調整していく、みたいな対応方法が必要になるかも。
僕の場合は、基本印画紙ベースだからWeb経由で少し色みが違っても対して気にしてない。
僕の写真なんて、その程度のものだから細かく色を言うようなものじゃないですしね。
そもそもほら、僕自身は白と黒なんだもの。

(まぁ、ちょっといろいろ気にするのはCMYKを使う時くらいかな。それでも厳密には調整できないけどね。CMYK用のPCが欲しいくらい)

単純にAdobeRGBか、sRGBかって主眼で最終結果を見ただけでも、これくらいはパターンが出てきちゃう。
ほんと嫌になっちゃうよね、カラーマネジメント。
だから、汎用的なsRGBである程度でごまかしていくか、AdobeRGBで徹底的にしていくか、くらいにしておく方が楽なんじゃない?って思っちゃう。

カラースペースは統一した方が良い

※もし、この工程でsRGBが一つでも間に挟まると、色がくすんだ感じに見えます。


カラーマネジメントの具体的な手法については、設備だったりなんだったりいろいろあると思うし、
ことディスプレイに関してはたくさんの有識者がいるので、その人達のユーチューブなりブログなり本なりを見た方が勉強になると思います
僕自身は、それ以外の事を伝えることのほうが大切。
そういうわけで、ディスプレイはとりあえずキャリブレーションしたよっ!って前提で、インクジェット印刷がうまく出力できない理由について今後は書いていこうと思います。

ここはすっごいわかりやすかったよ

あらためて自分の知識を少し裏付けしたくて再度調べてみたのだけれど、次のサイトはとてもわかりやすかったですよ。

もしよければ読んでみてやってください。僕の記事読むより良いかも。(笑

カラーマネージメント環境構築のメリット(EIZO)

カラーマネージメント環境構築のメリット | EIZO株式会社
EIZO製品情報。コンピュータモニターなどの各種映像関連 機器紹介、ビジネスソリューション、ニュース、サポート、EIZO オンライン ショッピング、用語解説、会社情報など

→残念だったのはどうしてもAdobeRGBを謳いたいのか、印刷ベースでの発言のみで印画紙のお話がなかったですね。あとWebのお話もなかった。
 それでも、そういった難しい問題を排除してカラーマネジメントの概念をわかりやすく説明してくれてる素敵なページ。

色空間におけるsRGBとAdobe RGBの違いについて(ソクプリ)

色空間におけるsRGBとAdobe RGBの違いについて

→sRGBとAdobeRGBについての説明がとても分かりやすい。印刷の概念なので、AdobeRGB推しなところはあるけれど、くすむお話も書いてあって素敵。

ColorNavigator 7を使ったモニター画面と写真プリントのカラーマッチング手順(EIZO)

ColorNavigator 7を使ったモニター画面と写真プリントのカラーマッチング手順 | EIZO株式会社
EIZO製品情報。コンピュータモニターなどの各種映像関連 機器紹介、ビジネスソリューション、ニュース、サポート、EIZO オンライン ショッピング、用語解説、会社情報など

→詳しい手順については記載がないけれど、カラーマネジメントの大枠の手順が書かれていて、とてもわかりやすい。

インクジェット印刷がうまく出力できない理由

いざプリントをしようとした時に、うまくいかなかった経験、ありませんか?
ディスプレイをカラーマネジメントしたはずなのに、綺麗じゃない…
いろいろと理由はありますが、次の2つのポイントに気をつけると綺麗に出力できることが多いです。

(1)カラーマネジメント対応のソフトで出力する
(2)プリンタとペーパーのメーカーを一致させる

あくまでも「基本」として考えてくださいね。これがちゃんとできてから、他の方法をチャレンジすると良いかも。

カラーマネジメント対応のソフトで出力する

せっかくカラーマネジメントしているのに、それに対応していないソフトで出力すると綺麗に出力されない場合があります
もちろん、綺麗に出力される場合もありますが、それは運がよかったと思いましょう。
そんなあなたは非常に運がいい!うん!

ちなみに、対応ソフトについては、以下のサイトにすごく丁寧に記載されています。操作方法まで丁寧です。
すごいよね、EIZOさん。
キテレツ大百科に出てくるのは勉三さん。

STEP4. プリンタの設定 | EIZO株式会社
EIZO製品情報。コンピュータモニターなどの各種映像関連 機器紹介、ビジネスソリューション、ニュース、サポート、EIZO オンライン ショッピング、用語解説、会社情報など

 

プリンタとペーパーのメーカーを一致させる

実はやっかいなのは、プリンタとペーパーのメーカーが違う時。
同じ厚手光沢紙でも、出力するプリンタと同じメーカー、違うメーカーで出力すると全然違う色になったりすることもあります。(過去に痛い目を見た…)

心のどこかで「ペーパーなんて種類が同じなら一緒やろ?」って思ってませんか??

プリンタのプロパティで用紙選択の項目を見ると、そのメーカーのペーパー名が登録されていたりします。
つまり、そのペーパーに対応するカラー設定(ICCプロファイル)が既に取り込まれているのです。
ですから、違うメーカーのペーパーを使うというのは非常にリスキーなことだったりします。

もちろん、うまくいくこともありますし、設定をちゃんと見つけてあげればプリンタとペーパーのメーカーが違っても綺麗にプリントできる場合があります。

まずは、同じメーカーで「正しく出力できる」事を確認して、それから他メーカーのペーパーで楽しんでみるのも良いかもしれないですね
いろいろなメーカーのペーパーを楽しめるというのは、インクジェットならではの楽しみですものね。

この辺の組み合わせが使いやすいんじゃないかなぁ、なんて思ってたりします。

感触でしかないのだけれど、EPSONって黒がちゃんと締まる気がする。気のせいかもしれないけれど。

CanonはHOME用とかプロッターしか使ってないので、インクジェットプロ機は触ったことないのだけれど、この辺はすごそうね。他社製ICCプロファイル対応が結構多い。カスタムもしやすそうですし、目のつけどころが…(Canonだった。)良いですね。

色は好みなので特になにも言いません。←使ってないから知らない。

 

 

個人的には、このペーパー使ってみたい。インクジェット用紙なんだけど、「印画紙」ってうたってるのよね。

感光材料にどうやってインクジェットで反応させてるのか気になる…

多分感光はしないんだろうけれど、印画紙くらいにキレイなんだと思うの。実際、雑誌とか見てみたら使っている人がいるので、優秀なペーパーだとは思うんですよ。

モノクロインクジェットプリントを出力する!

色が転びやすいインクジェット

今回の本題。
インクジェットでモノクロプリントを出力すると、うまく出力できないということありませんか?
色が転んでしまう。

インクジェットモノクロプリントの色ころび

失敗して諦めてしまっていた人も、七転び八起き
もう一度頑張ってみましょう!

まずは、前途の「(2)プリンタとペーパーのメーカーを一致する」をやってみましょう!

もし、プリンタとペーパーのメーカーが一致しない場合は、とりあえずペーパーだけ買いましょう!

Photoshopなどで「モノクロ」にしてしまえばデータ上はモノクロです。
ディスプレイとのマッチングが云々は関係ありません!
※Photoshopのモードを「グレースケール」にしても良いとは思いますが、個人的には「RGBカラー」のまま「色調補正」→「白黒」でモノクロにしています。

これで、プリンタ側のプロパティできちんと設定してあげればモノクロも綺麗に出る!
多分出ると思う。
出るんじゃないかな。
ま、ちょっと覚悟はしておけ。
#わかる人はわかる、さだまさし「関白宣言」より

一段先のモノクロプリントへ

モノクロプリントは、印画紙が苦手とするところです。
印画紙はインクジェットと違い、黒色を持っていません。
そのため、今一つ黒色が締まりにくい特徴を持っています。
そして、ほぼ必ず、色転びを起こします。これは回避できません。
もしも、印画紙で黒を締めたい場合は、コダックの印画紙か、フジフイルムのプロフェッショナル印画紙を使いましょう。
アマチュアペーパーは今一つ締まりが甘いです。
もしくは、それなりに優秀なオペレーターがいるラボに依頼してください。
色転びは発生しますが、優秀なオペレーターさんは色転びを極力低減させるノウハウを持っています
※ラボの能力は、白黒プリントをキレイに出力できるかどうかで判断できるといっても過言ではないかもしれませんね。

さて、そんな、インクジェットが得意なモノクロですが、一歩先の美しさを追求するという意味で、ペーパーを純正以外のものにするという方法もあります

今まで言っていた「プリンタとペーパーのメーカーを一致させる」と真逆な事を言ってます、はい。
思い切り手のひらを返しています。
白が黒になるくらいの手のひら返しです。
僕、白と黒と両方の属性持ってますもの。パンダだもの。

僕が一押しなのは、ピクトリコ GEKKO ブルー・ラベル。

三菱のペーパーですが、GEKKOは印画紙時代にお世話になっていたペーパー。大判といえばGEKKOを使っていました。

当時からモノクロといえばGEKKOくらいの印象です。

GEKKOは4色あります。レッド、シルバー、ブルー、パープルと色わけされていて、それぞれに特徴があります。

GEKKOのサイトはこちら。

ブランド紹介<GEKKOシリーズ> | クラブピクトリコ|インクジェット用紙メーカー「ピクトリコ」の直営オンラインショップ
高画質インクジェット用紙を販売しているピクトリコのオンラインショップ。

なぜあと1色作らなかったのか、不思議でなりません。
5色になればスーパー戦隊になれるじゃないですか。
ペーパー戦隊 GEKKOレンジャー とか言って売り出せるチャンスだったはずです。
5色じゃない(3色でもよかったと思う)から、GEKKO仮面とかにするしかないじゃないですか。

個人的にはシルバーラベル使ってみたい。
バライタって言葉は、夢ワードですよ。
写真をして、モノクロをやってみようという人にはぜひ一度バライタにチャレンジしてみてほしいです。
モノクロ印画紙でバライタって大変でしたよねぇ…(遠い目

さて、GEKKOペーパーの一押しは、その製品の綺麗さだけでなく、プロファイル(ICC)が公開されているという点です。

ダウンロード ICCプロファイル | クラブピクトリコ|インクジェット用紙メーカー「ピクトリコ」の直営オンラインショップ
高画質インクジェット用紙を販売しているピクトリコのオンラインショップ。

こちらから対応するプリンタとペーパーのICCプロファイルをダウンロードすれば、綺麗にプリントできるというすぐれもの。(ただし対応するプリンタのみ)
※同じインクを使用するものは互換性がありそうです。

ファイルの保存場所や設置方法についても記載されているので非常に親切です。

ぜひ一度使ってみてほしいペーパーです。

 

余談ですが、同社のピクトリコペーパーは、ピクトリコのフォトコンテストがあったりします。(グランプリ20万円)

↓ピクトリコのペーパー種類

ブランド紹介<ピクトリコプロ> | クラブピクトリコ|インクジェット用紙メーカー「ピクトリコ」の直営オンラインショップ
高画質インクジェット用紙を販売しているピクトリコのオンラインショップ。

あーー、色が多いですねぇ。
GEKKOに色が少なくてピクトリコに色がたくさんあるなんて、どんだけぇ~って感じですよねぇ。

まとめ

カラーマネジメントも必要ですが、最終出力まで正しくデータを持っていくことが必要ですね。

ただ、ポイントをつかめばある程度は綺麗に印刷できると思うのです。

インクジェットにはメリットもデメリットももちろんありますが、モノクロは特にインクジェットが素敵だと思います。

きっと現状では僕もまだまだ知らないことがたくさんあって、嘘を書いてるかもしれませんけど、それはそれでお許しくださいね。

「プリントって何か楽しそうだな、やってみようかな」って感じてもらえたらうれしいです。

ちょこちょことこれからもプリントの話をたまに記事にしてみようと思いますので、ぜひお付き合いいただければと存じます。

もし、この記事が少しでも面白かったとかためになったと思ったら、プリント人口を増やすために、できる範囲で良いので広めてもらえたら嬉しいです。

それでは、次の記事までまた!ほいじゃあのぉ!!

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