PCデータの最適なバックアップ方法について考えてみた(1)~基礎知識編~

PCデータのバックアップカメラのお話

SE時代は本当に死ぬかと思いました。小さくお話しても眉つばにしか聞こえない経験でした。
ぱんだり(@pandaryman)でございます。

ちょっと前にTwitterでバックアップ系のお話をする機会がありました。

正直、バックアップ方法って人によって違うと思うし、データによっての想いであったりITスキルであったり、それによって違うと思います。

僕の考えが100%正しいとも思っていないですし。

ただ、今までSEをしてきたり、社内SE(という名の情報系雑用)をしてきた中で、見てきたこと、近い人の経験談や実体験を元にお話をまとめてみました。

ただ、長くなるので、3回に分けて書いていこうと思います。

ここでは、最終的にテラバイト級になるデータのお話です。
「データをバックアップする」お話が主軸です。
ノートPCで持ち運ぶデータのお話はしません。
実際、1TB未満のデータの持ち運びは、外付けSSDで一択だと思います。
小さなノート用外付けHDDの出る幕ではないと、個人的には思っております。(いえ、僕も持ってますけれどね。)

まず「お前は何だよ?」って疑問にお答えします

と書いておきながら、単に自己紹介です。
元SEです。
元なので、現役SEさんからしたら、僕なんて出る幕ではございません。
主業務は、とりあえず上流から下流までマルチでこなしておりました。
その分、ネットワーク系やハード系の知識も強くは持ち合わせておらず、PG系も本職には程遠い知識しかなく、ある意味すべてが中途半端でございます。

いろいろと障害にまみれたSE人生ではありましたが、それなりに名誉も素敵な経験もさせて頂いた誇らしいSE人生でありました。

さて、そんな中、周りのススメや自分の中で思うところもありSEは退職したわけですが、次の人生は全く別の業界でした。
とてもとても華やかな業界でした。
その業界は非常にアナログな場所でして、そこではまさに、(IT雑用というのが正しい)社内SEという立場(通常業務兼任)でございました。

ただ、その中でもいろいろと感じることがあり、IT系じゃないのにIT系の経験値が上がるという不思議な経験をして退職することとなります。

そして、現在は小さな企業で、やっぱり社内SEもやっております。
小さい企業ながら毎年数台のHDD交換が発生したり、それなりに大切なデータを大量に取り扱っているので、なかなか経験値が上がっております。

そんな経験をもとに、
「あまりIT系が得意でない人がバックアップを考えるのに大切なこと」
をまとめてみました。

今回のお話は、これから先のお話のキモになる部分です。
英語でいう「I have a pen!」「My name is pandari!」くらいのものだと思ってください。
構えずにね、肩の力を抜いていきましょう。

読み飛ばしはこちらから

もしも、ファイルフォーマットやらHDDやSSDの違い、NASが理解されている方は、(2)から読まれたら良いと思います。

PCデータの最適なバックアップ方法について考えてみた(2)~RAID編~
ソースコードに「辞めると上司に告げた日20yy.mm.dd」とコメントを残したまま退職しました。 ぱんだり(@pandaryman)でございます。 他に、「牛さんで~す、かえるさんで~す、ぱぺっとまぺっと20yy.mm.dd」というコメント...

 

もし、RAIDもすでに知ってる、危険性も理解しているということでしたら、(3)から読まれたら良いと思います。

PCデータの最適なバックアップ方法について考えてみた(3)~最適なバックアップ編~
「どう計算しても納期が間に合いません!」上司「気合と根性だ!」 システム会社が一番システマティックじゃないと思う。 ぱんだり(@pandaryman)でございます。 21時前に帰ると戦犯扱いです。 さて、最後は、バックアップについて考え...

 

ファイルフォーマットについて

いきなりわからんちんな言葉が出てきました。
そんなものなんだな、くらいで思っておいてください。

HDDでもSSDでもファイルフォーマットというものがあります。
乱暴に言うと、「ファイルを保存するルール」です。
このルールが違うと、ファイルが見れません。

例えば、Macが使うファイルフォーマットと、Windowsが使うファイルフォーマットは違います。
なので、MacのHDDをWindowsからは基本的に読めません。
(共有とかだと見えます。これは、共有する仕組みがルールを補填してくれていると思ってください。
あと、Windowsの一部のファイルフォーマットはMacでも読めます)

HDDについて

HDDは回転体です。
回転する円盤(古い人にはレコードみたいなものというと伝わるかと)からデータを読み出します。
この回転数が高い(数字が大きい)ほど、データの転送速度は速くなります。
5400rpmとか7200rpmとかです。
回転数が大きい方が、消費電力が大きく、音がうるさいです。
同じ条件下だと7200rpmの方が、5400rpmのものより33%速いんだそうです。
そこまで具体的な数字は知りませんでした。

高性能ストレージの選択においてRPMは問題ではない | Seagate 日本
ソリッド・ステート・ハイブリッド・ドライブがRPMを大いに無関係にする

HDDはご存じと思いますが、こんなやつですね。

SSDについて

HDDに対して、SSDはメモリみたいなものです。
回転しません。
データに、ほぼ直でアクセスします。
そのため、速いです。

今は、さらに速いM.2などというものもあります。
SSDが大体読み書き500MB/sに対して、M.2になると2000MB/sの読み書きが可能(なものが多い)です。
※もっと速かったりしますが。
ただ、やっぱりまだまだ容量単価的には高価だったりします。
あと、HDDに比べると保存耐性が弱いというデメリットがあります。

いわゆるSSDは、こちら。読み込み・書き込みが500MB/sくらい。

 

高速なM.2はこちら。読み込み・書き込みが3000MB/sになったりする。

 

ストレージを項目別にわけてみる。

人によって違うと思いますが、僕はこんな感じで考えています。

起動ドライブ … 基本M.2が主。妥協したらSSD
作業ドライブ … 基本路線はM.2。妥協でSSD
保管ドライブ … HDD

SDカードなどのメモリから読み出すときは、一旦作業ドライブへ保管。
作業中はできるだけ速度が速いディスクの方が快適だからです。
作業を完了したら、保管ドライブへ格納。
保管するのに、速度はそんなにいらないかな…と。
という使い方をしています。

起動ドライブは3~5年ごとにリフレッシュするようにしています。
Win機って、使えば使うほどに遅くなっていくので、「遅くなってきたな…」と感じたら
一度リフレッシュしてあげたほうが長く使える。

とはいえ、5年をすぎると新しいPCが欲しくなるので、メイン機を新調して、元メイン機がバックアップ機になるわけですが。

NASについて

NAS。
ナス。
茄子。
ボーナス欲しい…
たしか、ネットワークアタッチドストレージだったっけ?アクセスじゃなかったはず。
ネットワークで、接続できる、ストレージ だったはず。

これは非常に便利ですよね。
ネットワークでアクセスできちゃう。
どこからでもできちゃう。

他にもプリントサーバーになったりとか、便利な機能も満載。

これは、どんどん使った方が良いと思ってます。
特に一軒屋やマンションなど、複数の人が複数のPCでデータを見るときは非常に便利です。

ただ、NASっていうと、RAIDありきのようですが、別物です。
RAIDとNASは一緒のものではありません。
これ、IT業界の常識ですが、一般社会では常識ではありません。
これを混乱するような商品構成になっているから仕方ないのですが…。

RAIDがないNASは、こちら。

で、RAID付きのNASがこちら。

ね?

NAS=RAIDではない!というのが今回のポイントです。

 

今回は、これくらいで。

次回は、RAIDについてくわしく書いてみたいと思います。
ほいじゃあの!

 続編はこちら

PCデータの最適なバックアップ方法について考えてみた(2)~RAID編~
ソースコードに「辞めると上司に告げた日20yy.mm.dd」とコメントを残したまま退職しました。 ぱんだり(@pandaryman)でございます。 他に、「牛さんで~す、かえるさんで~す、ぱぺっとまぺっと20yy.mm.dd」というコメント...

 

 

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