X-T4をさわらせてもらえたお話

X-T4ブラックカメラのお話

最近、右腕のサポーターを買いました。
つぎは右手がやられた…。
ぱんだり(@pandaryman)でございます。

さて、今回縁がありまして、X-T4を触らせてもらえる機会ができましたので、そのご報告です。

【導入】フジフィルム様からの打診

1週間ほど前に、フジフィルムの方より打診があり、「一度触ってもらいたい」とのことでした。
僕よりはるかにフジフィルム愛が強い方がたくさんいらっしゃる中、不思議な縁でフジフィルムの方とは仲良くさせてもらっております。

特にHさんという方は、非常に詳しくていろいろ教えてくれる、とっても写真が大好きな感じがする素敵なおじさまでございます。
いろいろご相談に乗って頂いたりと、個人的には全幅の信頼をしている方です。
この人と話をすると欲しくなってしまうから、また不思議…

X-T2からT3、そして今回のT4への期待はかなり強めにアピールしていたのですが、CP+をはじめとして各種イベントがなくなる中で、触らせてもらう機会が頂けたのは本当に嬉しいかぎりです。
どうやら先のHさんが「ぱんだりさんに触ってもらお!」と言ってもってきてくださったようです。
信頼とともに感謝しかありません。

ちなみに、僕はCanonのレフ機を愛用していて、どちらかというとフジX-T機は「息抜き用」の「ファミリーカメラ」と位置付けております。
そういう面で、本来比較対象でないレフ機の部分など、「本当に遠慮なく」、「とらえようによっては文句でしかない事」まで、Hさんには伝えていたりします

「XF60と比較したんですが、結局Touit買っちゃった、テヘペロ」なんて事まで言うあたりは、僕の無神経さが出ている特徴的なエピソードでございます。

ほんとに、触れる機会を与えてくださって、感謝でございます。

 

【僕が思うカメラへ求めること】

良いカメラへの定義っていろいろあると思っています。
どれが正解で、どれが不正解かなんてものは個人の中にしか存在しないというのが持論ですが、
個人的には「一番は撮ってて楽しいカメラであること」だと思っています。

そして、僕にとって楽しいカメラはデザインなどはさることながら、「ストレスがたまらない」=「僕自身が欲しい機能に対して、どれだけダイレクトにアクセスできるか」を重要としています。
※もちろん画質云々もありますが、これはレンズも含めた要素も大きいですし、フォーマットサイズやらなんやらありますが…

婚礼時代の経験からの名残でしかない「ほしい機能にダイレクトにアクセスできる」事
つまり、できるだけ早く設定変更できる(例えばISOやWB)事は、撮影全体のリズムに影響します。
それが僕にとっての気持ちよさ、なわけです。
※もちろん、デザインやスペックなどいろいろな要素も大切ですが。

この時に、指標になるのが「手数」です。
絞りリングなど、即変更できるのが「一手」。
ボタンを押しながら変更できる場合、「二手」。
ボタンを押す、ダイヤルを回す、決定する だと「三手」というような感じで、
絞り、シャッター速度、ISO、WBについては特に、手数が少ない物が使いやすいと感じています。
(もちろん、ボタン配置も重要です。)
※注…ただ、そんなことをいちいち考えているわけではないですよ。説明の便宜上、です。

今回の購入は「買い替え」ではなく、「買い増し」です。
ですから、X-T3はリザーブになるわけですが、やはり2台持ちすることもあるわけで、操作性が同じかどうかは非常に重要な問題です。

そんな中で、X-T4を触ってみました。
正直、「早まって注文したかな?」と思っている節もありましたが、
実際に触ってみて、個人的には「これでよかった。これでカメラ購入は上がりだ」と感じました!

それでは、「早まって注文したかな?」と思っていたポイントも含めて書いていきます。

1.Qボタンの配置が変わった!!

僕は器用ではありません。
ですから、ボタンの位置が違うカメラを2台持つと、頭が混乱します。
ニコンとキヤノンを使うと、混乱なんてもんじゃありません。
キヤノンでも、1DX系と5D系を使うと混乱します。(一番大問題はISOボタン)

そんな僕にとって、Qボタンの配置が違うというのは大問題でした。

X-T4ブラック

しかし、フジフィルムさんの素敵なところは、そんな僕の心の声にこたえてくれるところでした。

X-T4のAELボタン(X-T3のQボタンの位置)の機能を、ちゃんとQボタンに変更できるではありませんか!!

そもそも、X-T4で言うQボタンの位置のボタン(X-T3のAF-L)を僕は別機能に割り当てていて、そこのボタンを通常は使用しません。
慣れ親しんだQボタンの位置のまま、今までとなんら変わりなく使えるというのは素敵じゃないですか!
ちなみに、現状ではX-T3のQボタン配置は変更できないようで、合わせるのであればX-T4を変更する必要があります。

2.ISOにCモードが付いた!

これは、X-T3にあればいいのにと思っていた機能

X-T4ブラック

基本的にXシリーズはマニュアル露出で使用しています。
露出補正ダイヤルを使うことはまずありません。(たまに使う絞り優先のために、Cにしています)
絞りは絞り環、シャッター速度はクルクルするダイヤルで使用していると、クルクルするダイヤルが一つ空いているにも関わらず、ISOダイヤルを回さなければいけない。
意外とストレスに感じていました。
ISOを変えるために、左手をレンズから離さなければいけない。(これはこれで使いやすいのですがね…)
慣れればなんてことはないのですが、頭には「クルクルするダイヤルが一つ空いているのに…」と浮かんでくるのです…

今回、X-T4にはISOにCモードがついています!
こ、れ、は、速い!

フジフィルムさん「ISOにCモードが付いたんですよ~」
ぱんだり「えっ!うわっ!これは、(ISOの変更が)速い!!」
フジフィルムさん「ね!?(ISOの変更が)速いでしょ~~???」

フジフィルムの担当さんの嬉しそうな顔が印象的でした。

X-T3をサブにするには、このあたりが逆に残念なところになりそう(T3を使うときに混乱する)ですが、そこは甘んじて受け入れるしかないです。
X-T4の2台持ちとか、無理ぃ…

3.AF-Cが賢くなってる!

子供を撮っていると欲しくなるコンティニュアスAF。
こればかりは、どんなにカメラが賢くなってもカメラマンの意図通りにはいかないもの。
X-T3も、個人的な印象としては「悪くない」ものでした。
ただ、やっぱり悩むというか食いつきが悪いというか、感触的には「う~~ん…」な感じでした。
ピントを失った後に復帰するまでの時間とか、なんというか、「僕には合わない、(慣れでは)合わせられない」というもの。
何度か使っただけで、それ以降はあまり使っていませんでした。

それがまぁ、X-T4は食いつきの良さをすごく感じるものになっていました。
多分、感覚的に「僕が求めている感覚に近くなった」だけなんだろうし、人によってはまだまだだったり、T3で十分だったりいろいろとあると思うけれど。
まだまだ購入後にじっくり使ってみる必要はあると思いますが、期待していなかったものが、予想外によかった!

とりあえず、使ってみて感触を確かめてみてください!

ちなみに、コンティニュアスへの感覚は非常に個人差があると思っていて、僕の中でNikonのD500なんかは凄すぎて逆に感覚に合わないという印象でした。
カスタマイズしたらうまくいくのかもしれないけれど。

4.僕史上初!ボディ内手振れ補正はすごかった

自分のカードを入れ忘れたのと「データを表には出さないでおいてください(実際には遠回しの表現)」ということなので、出せないのですが、とてもよかった
X-H1を借りたときに手振れ補正をテストすればよかったのですが、していなくて比較もできないので、僕の中では「初!」ということになるのかな。(いまさら)
初代α7ってついてましたっけ?ついていなかったですよね??
テストで、XF90mmをつけてシャッター速度1秒から何段かにわけて撮影をしてみました。
それを、X-T4とX-T3で比較してみたら、なんともまぁ、X-T3のデータのひどいこと、ひどいこと…(これは僕の責任。ボディは悪くない)

正直、”まゆつば”くらいに思っていたのですが、とても印象は良くて、撮影のフィールドが広がりそうです!
※いや、ぱんだり撮影は三脚固定だから……固定してるから……意味なくない??

そして、もう一つ。
X-T3で娘の動画を撮ったことがあるんです。
綺麗でした。
本当に綺麗だったんです。

手振れ以外は。

そんなこともあり、X-T4には動画も期待してました。

すげぇ…

SONY NX-5Rより手振れ補正効くんじゃない??(←比較対象にしちゃダメ)

X-H1で動画を撮られている方は、もしかしたらそんなに感動しないかもしれませんが、少なくともT3の僕は、感動しました。

6.5段というとわかりにくいですが、例えば50mmで1/60が手振れ限界の人が使った時、1秒でもぶれずにシャッターが切れると考えるとわかりやすいかなぁ…。
手振れの限界速度って人によっても、焦点距離によっても違うわけで、一概には言えないですしね。
====余談ここから====
昔、「おれは1/4でもぶれない!」ってドヤってるおじさんがいましたが(というか、今でもマウントおじさんがいますが、)ダサいですよね。
じゃあ、1000mm持ってみろやって話なわけで。
====余談ここまで====

5.バリアングル液晶への不安

正直、「早まったかな?」と思った一番の案件はこちら。
X-T2で、縦位置にするときに液晶を起こす操作は「ボタンを押す、少しボタンを動かす、液晶を動かす」の3手。ほぼ2手ですが。
X-T3で変更になって、「ボタンを押す、液晶を動かす」の2手。ほぼ1手ですが。

バリアングル液晶は、本当に不安でした。
「液晶を動かす、液晶を回す」の完全な2手。

ですが、実際に触ってみるとそんなに嫌な感じはしませんでした
スムーズに動くので、とても楽。

実際の撮影スピードにはそんなに影響する部分でないこともあり、不安解消となりました。
※ちゃんとした判断は、しばらく使ってみてから、ですかね…。

6.グリップが太くなったのは意外とよかった。

デザイン的に個人それぞれの判断があると思いますが、H1ほど大きくもなく、T3よりも大きい。
僕の手には思ったよりもよさそうなグリップでした。

汗をよくかくので、T3は少しちいさくて滑りやすいんですよね。僕の場合は…ですが。

7.シャッター音がちょうどよい。

事前に「H1とT3の中間くらいですよ~」と言われていたシャッター音は、まさにその通りでした。
T3でも十分小さいと思いますが、感覚的には小気味よくて良い感じになったかなと感じています。
シャッター音は、好みもありますから、評価は分かれると思いますが。

8.三角環のカバーついてる!

ストラップをつける三角環。
皮のカバーがずれるんですよね。
あれが、絶妙にストレスでして。
皮のカバーを外して、三角環のプラスティックカバーを買おうかと思ったくらい。

X-T4ブラック

X-T4にはカバーがついていることに僕が気づいた時のフジフィルムさんの嬉しそうな顔…

フジフィルムさん「しかも、皮のカバーも切り込みをなくして、ずれにくくしてるんですよ」

もうね、こういう細かな修正をちゃんと入れてくれるフジフィルムさん、大好き。

ぱんだり「社外品を買おうかと思ってたくらいですよ。これだけで発売してくださいよ」
フジフィルムさん「どうでしょうねぇ~(ほんとうにわからなさそうな顔)」

えーーい、社外品買ってやるぅ~。
※いや、部品取り寄せすれば良いのか…(社外品のほうがきっと安い…

※過去に、フジフィルムのスタッフさんに某社のレリーズが使えると教えてもらったことが…
社外品にも優しいフジフィルムさん、素敵。

ほかにも多くの有識者が既に解説してたりしますが、SDカードスロットがちゃんと上下になって両方でちゃいそうになったりすることが防止されていたり、シャッター耐久が30万回になったりと、いろいろなところでも細かな修正がされておりました。

ほんとうに大満足でした。

何より印象的だったのが「ぱんだりさんのその顔が見たかったんですよ~」
カメラを持ってきてくださったHさん。

有名でもなんでもないただのパンダに笑顔を届けたい。

そんな事を思ってくださってるのか真偽は定かではないですが、フジフィルムさんの心の広さを感じた一件でございました。

じゃあのぉ~

以前のX-T3の記事はこちら

僕がフジフィルムX-T3を選んだ理由
今日も読んで頂き、ほんとうにありがとうございます。 ぱんだり(@pandaryman)でございます。 今日は、愛用カメラ フジフィルムX-T3を選んだ理由について説明していきます 現在、ぱんだりとして一番使っているフジフィルム...

 

 

もう予約宣言した?僕はしましたよ~

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