最近節制して生きていけないかと考えております。
ぱんだり(@pandaryman)でございます。
多分、無理。
本日のお話。そろそろ菜の花の季節ね。
いえ、一部ではもう終わるのかもしれませんが。
菜の花といえばなんとなく切なくなる季節。花粉も飛んでるじゃありませんか。
そういえば、今日病院で「花粉症に激効く注射がある」って言われるのを怖いながらに期待していたのですが、スルーされちゃいました。薬生活でございますな。目がかゆい。細いけどかゆい。
本題に戻りまして、菜の花問題。一部でちょろっとこの方法をお伝えしたところ「1へぇ」くらいもらえたような感じでしたので、Blogにまとめようと思った次第であります。
現像手法なんていろいろな手段もあれば、最終到達地点も人それぞれなので、その辺で適当におのおのごにょごにょとして頂けると良いかと思います。
一応前提として読んでおいて頂けると助かります
時折たまにですが「こいつ(ぱんだりの事)何をエラそうに言ってんだ?」的なニュアンスとか実際にそんなリアクションだとかを拝見したり、頭でっかちになった方々から「そんな風にできねぇじゃねぇか」的なリアクションもあったりするので、よければ事前にご一読くださいませ。
アタシ、印画紙プリントおたくなんで。(ただしインクジェット否定派ではない)
菜の花の現像をやっていきましょ
まずはベースデータを見ましょう
ちなみにこの方法は、ヒマワリでも同じようにやってもいけると思います。
今回のデータはこちら。
ではなく、こちらのRAWデータをベースに使います。
ちなみに、今は僕の手元にないNikon D700にAF-S24-70mmf2.8でAWBで撮影したJPG撮って出し。
分かりやすいようなデータを選んでみました。
ベースとなるRAWデータをAdobe Photoshop(厳密にはCameraRAW)でスルー現像したものがこちら↓
(写真1)ベース画像。撮影時WB 5550K。
わぁ、黄色い!Nikon色ね!D3世代くらい(この世代ではD700が顕著)は黄色が強かったんですよねぇ。
ね、RAWデータってセンサーが取得したデータであって、JPG=RAWスルーにはならないのが基本。
JPGなんて、メーカーの技術屋さんが一生懸命ロジック考えて出力したものなんだから、RAWスルーと一致するわけない。(現像ソフトや製品によってはするかもしれないけれど。カメラプリセットで近くはなるよね。今回はあえてAdobeカラーのままにしたけど。)
情報量が違うのだから一致するってのもまた嫌な話ではあるけれどね。
よくやる方法はホワイトバランス(WB)の調整
現像の最終地点としてはそれぞれあると思います。
よく目にするし、実際僕も少しは菜の花の時に使ったりするのだけれど、WBを調整するのも一つ。
WBを調整すると全体の色温度を調整できます。
はい、全体の色が変わっていきます。
(写真2)WB3550Kに設定した
結論は、カラーミキサーのイエローをグリーン側へ調整
結論から言うと、カラーミキサー(CameraRAWの場合)のイエローで、スライダーをグリーン側へ動かします。
その際に、イエローの輝度や彩度も少しずつ調整した方が良いですが、複合条件となると説明が難しくなるので、とりあえずカラーミキサーだけ調整した例を挙げます。
あとは、よしなにされてください。
※ただ、同じ画面に菜の花ではないけれど、同じ色がある場合、それも同じように色が変わります。
その際には、マスクを使うなどして、部分的に調整するようにしてください。
こんな感じです。ちなみに今回は、(写真1)の撮影したままのRAWデータにそれぞれ調整をしています。WBはそのままです。
(写真3)イエローを+30にした場合
他の場所の色は、元の画像そのままに、黄色みが菜の花っぽくなってきました。(菜の花だけど)
さて、どんどんテストしていってみましょう!
お次はイエローを+45にしてみました。
(写真4)イエローを+45にした場合
なんかちょっと爽やかさが出てきた?人によって感じ方は違うので、その辺はお任せいたしますね。
まだいきますよ!
イエローを+60にしてみます!かなりスライドが緑色になっています!
(写真5)イエローを+60にした場合
シアン好き好き星人でもこの色はちょっと苦しいかも…
ちなみに福山雅治さんが好きだというのはたしか思案橋ラーメン。
日本最初の従軍カメラマン 上野彦馬さんのお墓も同じ長崎市内にあったはずですよ。
せっかくだからもう一つ緑に近づけちゃいましょ!
イエローを+75してみます。
(写真6)イエローを+75にした場合
もう、緑ですやん…
ライフガードって印象はパッケージが緑だけど中身が黄色とか言ってる場合じゃないくらいに緑ですよね。
はらぺこあおむしが寄ってきそうなくらいの緑ですね。そんなくだりはありませんが。
おさらい。結果を並べてみることにした
ちょっとわかりにくいかもしれないので、並べてみますね。(WB3550は最後にしますね)
(写真1)ノーマルなRAWデータWB5550 Y+0
(写真3)WB5550 Y+30
(写真4)WB5550 Y+45
(写真5)WB5550 Y+60
(写真6)WB5550 Y+75
(写真2)WBを3550Kにして調整した写真
この中で、どれが正解か?どれも正解です。
どれが正解かは撮影者が本来決めることだと、思います。
ただ、それが伝わるか、綺麗と感じられるかどうかはまた別のお話で。
これをベースに、輝度や彩度、その他のパラメータを調整して、お好きな「菜の花色」が出せると良いかな?と思います。
ほいじゃ……あれ??
まだ終わらない戦い。印画紙で菜の花をプリントする
印画紙は、レモン色と朱色を苦手としています。
画面通りに出ねぇ…
なんてことは、印画紙プリントをする人間の間では常識、インクジェットプリントをする人の非常識。
それでも印画紙にこだわる癖のある人間(僕とかね、僕とかね、僕とかね)がいるのも事実。
上記のようにテストした結果をプリントして、写真にとってみました。
一応グレーカードもつけて再現像かけたりしてますが、影も均一じゃないとかいろいろ問題点はあるので、参考程度に考えておいてください。
ちなみに今回はお金がなかったのでペーパーは「ダイヤミックのアマチュア用ペーパー」、「無補正プリント」で、撮影する目的があったのでつや消しのペーパーを選択しました。
プロ用ペーパーに慣れてる人間からすると「やっすいペーパー」ですが、それはそれで良い面もあったりします。その話はまたいつの日か。
テスト結果一覧
一覧はこちら。グレーペーパーも一応一緒において撮ってますので、参考までに。
印画紙に出力すると、これだけ違いが出てきます。
僕の中では、これくらいかな?と出力をイメージしながらYの調整をしています。
「思ったよりも少し緑に寄せる」
これが大切です。
細かな話をしていくと、SNSに使用する時とプリントする時とでは現像を分ける方が良いですが、実際問題そんな事はできないだろうし、ある程度の妥協は必要なのかな?と思います。
もし妥協したくないなら、分けて現像していくと良いです。黄色は特に色が跳ねやすいので、SNSで現像した画像にY+30とかで緑にしても良い結果が得られない(色のディテールがおかしくなる)場合が多いように感じます。
その辺はまぁ、かなりオタクな世界の話なので、これ以上はやめておきます。
多分、ドン引きされてしまうので。
こういうところは、インクジェットが優秀だなぁと思ったりもしますね。
と、こんなところで今回はこの辺で。
みなさま、素敵な現像ライフ・プリントライフをお過ごしください。
ほいじゃあのぉ~!!
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