結婚式の写真を撮ることになった素人カメラマンが 知っておくと良いこと ~3.当日編~

カメラのお話

もんげー!!ぱんだり(@pandaryman)じゃけぇ!

今日も読んで頂き、ありがとうございます。

ぱんだりは”元”婚礼屋ですが、現役ではありません。
そして、各会場さんやカメラマンさんそれぞれの流儀があることも知っています。
それらを否定するつもりは一切なく、
これは”ぱんだりなりの経験則でしかない”程度に受け取って頂けると助かります。
また、サンプルを出したかったのですが諸般の事情で出せる写真がほとんどありません。
ごめんなさい。

今回のお話と今後のお話

前々回は、ぱんだり自身のお話と、精神論(マナーの部分)的なお話です。

結婚式の写真を撮ることになった素人カメラマンが 知っておくと良いこと ~1.精神論編~

結婚式の写真を撮ることになった素人カメラマンが 知っておくと良いこと ~1.精神論編~
もんげー!!ぱんだり(@pandaryman)じゃけぇ! 今日も読んで頂き、ありがとうございます。 写真をやっていると結婚式の写真を頼まれることがありますよね? 「とにかく安くあげたい」とか「〇〇さんだから撮ってほしい」とか、依頼主の思...

 

前回は、進行表を手に入れてから確認する事柄のお話です。

結婚式の写真を撮ることになった素人カメラマンが 知っておくと良いこと ~2.進行表確認編~

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そして、今回は当日編なので、どうだったかな?というところは見返してみてください。

当日の食事と水分補給

当日、どのようなスタンスで参加するかによってドリンク類は気を付けることがあります。

1.列席者の一人だけどメイン撮影をする

この場合、食事・飲み物は準備されているので、特に準備をする必要はありません。

撮影をしていると食べる暇はないのですが、できるだけ食事をしましょう。

食事があまりにも残っているとサービスさんが片付けることが出来ず、テーブルが片付きません。

また、費用にも含まれていますので、僕はマナーの一つとしてできるだけ完食するようにしています。(ここは、個人の判断の部分だとは思いますが。)

どうしても食べきれそうにない場合は、少し手を付けて「美味しいのですが、食べきれないので下げてもらって大丈夫です。ごめんなさい」と笑顔でサービスさんに伝えれば、サービスさんも困らないでしょうね。

2.完全にカメラマンに徹する

この場合、ドリンク類は完全に自前で準備します。

また、長丁場なので塩飴やチョコレートなどの食事のサポート的になるものもカメラバックに入れておくと良いです。

一番大切なことは、ヘタレることなく、最後までパフォーマンスを落とさないことです。

夏など、水分不足からくる熱中症になるとか最悪のパターンですので、気をつけましょう。

僕は大体500mlのペットボトルを2本と、塩分補給タブレットのようなものを入れてます。

機材の準備

機材は、”いざという時”を想定しましょう。

人によって違うと思いますので、ここは各自判断ですが、僕の場合は、
・ボディ2台 + ストロボ2台
・広角ズーム
・標準ズーム(f2.8)
・望遠ズーム(f2.8)
・50mmf1.2
をベースに、会場によっては135mmf1.8やフィッシュアイを持っていくことがあります。
一時期は100mmf2.8マクロを持って行ったりしてました。
ほんの一時期はティルトシフトレンズで遊んだりもしていましたが…笑

ストロボ用の電池は、多めに準備して、早めに交換するようにしていました。

大体4本を1セットとして10~12セット持ち歩いていましたが、最近はGODOXを使うようになったので単3電池の出番は少ないです。

続くようなら、エネループがコスパが良いです。

V860IIシリーズは、すごく使えると思う。V1も気になる…

 

メモリは、多ければ多い方が良いです。
ダブルスロットでミラーリングしても良いとは思います。
2台のカメラで交互に撮れば、ミラーリングしなくてもかなり安全性は高まりますが、そのあたりは個人の判断だと思います。
また、ストロボ用にカラーフィルターを使うようにしています。
広い会場では、なかなか回し切れないので。
素人時代の写真。奥の光とストロボで色温度が違うので手前が白くて黄色くなっている。
ストロボに黄色いフィルタをつけて2700-3000Kくらいで設定したら(場所にもよるけれど)
手前と奥の色温度のバランスが取れるようになるので、自然な仕上がりに近くなります。
※これは、無理やりやってるからキレイになってないのですが実際はもっと自然になります。
 光が混ざると後修正で治すのはきついんです。
※場合によっては、使わない方が綺麗なところもあるので、その辺は要注意です。
(この辺、うまい人は会場にライティングくんだりしている方もいらっしゃるようで…どうやっているのか教えてほしいです。)

当日の流れに沿ってみましょう

進行表

10:30お支度UP
11:00リハーサル 受付開始 リハーサル後 ご親族様紹介
12:00挙式
12:30ラフ集合 その後ご親族様は写場でご親族集合写真
13:00披露宴 開宴(TX・WD)
新郎新婦入場・ウェルカムスピーチ
主賓祝辞:新郎側→新婦側
乾杯
ケーキ入刀・ファーストバイト
テーブルフォト
14:00新婦お色直し中座
14:20新郎お色直し中座
14:30新郎新婦入場 キャンドルサービス(紋・色)
14:40余興
15:10新婦手紙
記念品贈呈
両家代表謝辞
新郎あいさつ
退場
15:30お披楽喜 お見送り

このような進行を例にしていきますよ。

10:00 会場入り

会場入りしたら、プランナーさんなどにまずは挨拶を済まし、受付周りの写真を撮影します。
ウェルカムボードや席次表など。小物は手作りの場合もあるので、しっかり残しましょ
もしも、触らなければいけない場合は、必ず元にもどしましょう。トラブルの元です。
お金がらみのものには、触れない・近づかない が吉です。

10:30 お仕度UP

さて、お二人のお仕度が仕上がったらブライズルームに乗り込みましょう。

かならずノックをして、メラマンですー。入っても大丈夫ですか?」と確認してから入りましょう。
ブライズルームに入ったら、笑顔で挨拶です。
リップシーンの写真が欲しい場合は、美容師さん(先生)にお願いします。

それからは、お二人のイメージショットを撮影していきます。
和装やドレスの裾を治すのはカメラマンのお仕事です。
綺麗に整えてあげてください。
シャッターを切った瞬間、全責任がカメラマンのものになりますので、後で「介添えさんが治してくれなかった」とか文句を言ってはダメですよ。
※下積み時代に、着付師さんに「綺麗に整えるのはカメラマンの仕事だ!」と何度叱られたか…

この時のお二人は、ワクワクしつつも不安の方が大きい場合が多いです。
できるだけ明るくふるまいましょ!笑顔です、笑顔。

11:00 リハーサル 受付開始 リハーサル後 ご親族様紹介

リハーサル開始時間は、きちんと守りましょう。
美容師さんがリハーサル前に少し治したい部分があったり、指輪の確認などをしたい場合があるので、開始時間より少し前に撮影を終了する方が、全体の流れが良くなります。

打ち合わせで確認できなかった場合、このリハーサルで「撮影して良い場所、悪い場所・タイミング」を確認しましょう
あと、基本的にバージンロードは踏まないようにしましょう。
会場によっては良いのですが、それが当たり前と思わないように。
また、ビデオさんがいる場合はできるだけコミュニケーションをとって、お互いが幸せになるようにしましょ。

ご親族紹介は、撮れるなら全員おさえておきたいですね。
また、受付をしてくれる人も写真に残しておきましょう。

12:00 挙式

不安でも腹をくくって、笑顔で!
あなたはもうプロと同じ土俵です。
たくさん撮ってあげてください。
無駄な連写をせず、ただただ、スマートに、撮りましょう。
式典ですから、恰好良く。
意外と、カメラマンって見られてるんですよ。(下積み時代にそんな話をよく聞いたので。)

12:30 ラフ集合 その後ご親族様は写場でご親族集合写真

さぁ、式が無事に挙がりました。
「これで一安心ですね!たのしみましょ!」
新郎新婦に一声かけて、列席者全員でラフ集合です。

脚立の上に登って大きな声で明るく盛り上げていきましょう。

列席者は、自分の口元が前の人と被っていてもわかりません。
だって、列席者からはカメラマンが見えてるんですもの。
前の人と被っている場合は、身振り手振り、特徴(服の色など)でちゃんと伝えてあげてください。

できるだけ、迅速に。

13:00 披露宴 開宴(TX・WD)~テーブルフォト

披露宴会場が開いたら、真っ先に会場に入ります。会場入りは元気よく挨拶で入りましょ。
可能であれば、キャプテンに挨拶をします。テーブルフォトの流れなどを”相談”してみると良いかもしれません。

会場の色温度をカメラに設定し、全景・中景・アップで会場内を撮影します
また、卓花、テーブルコーディネート、席札(お二人かご両親が望ましい)を撮影します

そして、ストロボの光量の具合を確認しておきます。
できるだけデータを取っておくことで、後の撮影が楽になります。
必ず、スポットライトの位置は確認します。それによって、撮りやすい場所が変わってきます。

披露宴の開宴前には、会場前でお二人の立ち姿を1ショット写しておきます
それぞれ別で中座するわけですから、お二人揃った立ち姿を足までしっかり残せるチャンスはここだけです。

お二人の入場では、光量と色温度が一気に変化しますので、そこは注意です。
お二人が歩いている時は、被写体ブレにも注意が必要ですし、スポットライトでの白飛びにも注意しなければいけません。

お二人が高砂についてからのウェルカムスピーチ→主賓祝辞→乾杯 は、全景・中景・アップを撮影すれば間違いありません。

ケーキ入刀のタイミングで、しっかり声をかけて1ショット貰っておけば大丈夫。他の列席者にも目を向けてもらえるように声をかけると、他の列席者にも喜ばれます。

テーブルフォトは、各会場のしきたりもありますが、キャプテンと相談しながら順路を決めます。
特に何も指定がなければ、主賓テーブルから回っていけばよいと思います。
顔が被らないように、笑顔になるように盛り上げつつ円滑に撮れるかどうかは、カメラマンの腕次第です!
※できるだけ平面上になるように1テーブル2列で収まるように誘導すると楽に撮影できます

合間合間で料理が出てきますので、料理の写真を逃さないように撮っていきます。以外と忘れやすい。

14:00 新婦中座 しばらくして 新郎中座

一緒に中座する人との写真をしっかり残してあげてください。
もっともチャンスなのは、一緒に中座する方が新婦(新郎)に近づいた時の、新婦(新郎)の表情じゃないかな?ここはちょっと集中して撮っています。

できるだけストロボを使う方が色はキレイに出ますが、上級編として連写してストロボがチャージしている瞬間にシャッターを切ってしまう方法があります。
きちんと露出が撮れていれば、ストロボを炊いた時と、炊いていない時の両方の写真が撮れるので、美味しかったりします。

14:30 新郎新婦入場 キャンドルサービス(紋・色)

新郎新婦がお色直ししての入場です。

最近はさまざまなキャンドルサービスがあります。昔ながらのパターンもありますが、臨機応変に対応していくしかありません。
キャンドルサービスで、フィルターを使いたい場合は、レンズ径より大きなフィルターがおススメ。
手に持ってレンズ前面に当てるだけで十分です。
いちいちはめていたら、時間が足りません。
個人的には、クロスフィルターよりもソフト系の方がやさしくて好き。
※というか、クロスフィルターって昭和っぽくない?って思うのは僕だけでしょうか?

14:40 余興

余興は、素直にいうと「出たとこ勝負」だと思ってます。
もちろん、事前に内容がわかっていれば良いのですが、わからないこともあります。
大切な事は、撮り漏らさずに全景・中景・アップ!

15:10 新婦手紙~退場

場合によりますが、しんみりタイムです。

新婦手紙は、スポットライトをうまく使いましょう。
新婦の手紙のアップを撮影する場合は3カット以内で、スッと引くように。居続けると邪魔です。

記念品贈呈に向かう新郎新婦を撮りつつ、ポジションは新婦側へ。
撮れたら新郎も撮りたいけれど、記念品を贈呈した後にドラマが待っていることが多いので、ここで気を抜かないように注意です。

両家代表謝辞~新郎あいさつ~退場 は、全景・中景・アップ で、安全に撮れます。

15:30 お披楽喜 お見送り

お見送り前に、ご両親とお二人の写真を1カット撮影しましょう。
そして、プチギフトとお二人の写真も撮影します。

あとは、送賓中の風景を、全景・中景・アップ。
全員のお見送りを終えたら、ご両親とお二人に挨拶をして、お二人のイメージショットを少し撮影します。

ここまでが一日の流れとなります。

このお話は、「記録」として撮影する場合のお話で、基本は「全景・中景・アップ」です。
その合間合間に、自分の「作品」としての写真を入れ込むことで「素敵なカメラマン」に仕上がっていくんじゃないのかなぁなんて思ってみたり。まぁ、僕はその「作品」を入れ込むことができなかった人間ではありますが(笑

うまくいけば二人にとってもカメラマンさんにとっても幸せな想い出になります。
信頼している人に撮ってもらうというのは、知らない人に撮られるより価値があるものだと僕は考えています。
どうか、失敗なされず、素敵な写真を残して差し上げてください。

読み返してみると、よくもまぁこんなに偉げに書けるもんだと反省ではありますが、
ここまで読んで頂き、本当にありがとうございました。

 

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